捨てるものと捨てないもの : 承認欲求

承認欲求と他人

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アドラー心理学では、
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
と言われています。
実際は、自分の体調の悩みや、自然環境など、他人が関係ない部分もあるにはあります。

結局人間のほとんどストレスは他人と、自分との関わり方の中から生まれます。

その自己の欲求を満たすための行動と、ストレスなく自分の心を平和に保つための行動。
逆のベクトルになる事が多い。

承認欲求であれば、他人から認められたい気持ちを表す行動、なにかしらの自己主張を行うことになります。
自己主張も、適度な物なら良いのですが、過剰になると、どんどん人を巻き込み、そのなかで誰かの不快を生み出してしまいます。
不快によって、人は攻撃を行います。
否定的な意見を生み出したり、それを流したり。
それらのストレスを抑えるには、自制するしかありません。

人によって違う最適なバランス

ただそれらを全く気にしないのであれば、そのまま前に進めます。

実は、これは理想的な生き方でもあったりもします。
絶対に、自分を否定する人間はいる。
全員に好かれるわけはない。
ある程度自分を嫌いな人間がいても、仕方ありません。
細かい事は、気にしない、気にならない方が絶対にいいです。

やはり、過剰になると最終的には全員から距離を置かれてしまいます。
その、自分にとって最適なバランスが人によって全く違います。

気にならないのであれば、遠慮せずに自分の欲求を追求すればいい。
誰かに嫌われる事が気になってしまい、ストレスになるのであれば、やり方を変えなければならない。
ただ、前提として、全員には認められないという事実を受け入れる事が大切です。

大体の事に当てはまりますが、自分のストレスを抑えるには、一番いいのは何もしない事です。
否定される事は何もありませんが、ただ、欲求は何も満たされなくなります。
それでもいいですか?
ずっと我慢しているのがあなたの人生ですか?

適度にコントロール

承認欲求を完全に手離すという事は、他人に対して全く何も求めない事です。
これはかなり極端な話ではありますが、その生き方も出来る事は出来ると思います。
他人という基準を持たず、ただの自己満足だけで生きる。

周りとの協調は一切放棄しなければなりません。
社会に適合しにくく、結局は孤独に生きることになります。
多分、人は一人きりだと、幸せを感じられません。

山も谷もない。
楽ではあるだろうけど、生きる意味が感じられない。

やるべき事は、自分の欲望を大切にし、それに向かっていく努力をする事。

欲望は持ち過ぎてもいけない、手放してもいけない。
自分の生き方に最適な量にコントロールする必要があります。
これは自分が思っているより、多少貪欲なくらいがいいと思います。

自己の欲求と、周囲とのバランス。
それをどちらの方向にも過剰にならないように、非常にバランスよく保たなければなりません。
そのバランスの傾きが大きければ大きいほど、どちらの方向であれ、自分を苦しめる事になってしまいます。

定期的に自分を客観的に見て、自分の状況を判断する必要があります。
最終的に心のバランスを崩してしまわないように。

ちなみに、自分の欲望を押さえつけて、人生の楽しみを失っている人の方がよっぽど多いです。
なので、承認欲求があれば、それは絶対に捨てないでください。

コメント

  1. […] […]

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