ミニマリストとは

ミニマリストの資格

ミニマリストになるには、まず原則として、個人が所有する持ち物の数が重要視されている。
ミニマリストは持ち物の数は少ない。
所有であるから、単純に自分の住み家とは別の場所、例えば、実家とか、貸倉庫などに物を預けている場合はミニマリストではない。
単純に部屋に物が少ない人だ。
同じく単純に物が少ないのではあるが、ミニマリストの場合は、結果的に持ち物が少ないのであって、持ち物が少ない人がミニマリストとは限らない。
もともと、金銭的な理由で物が少ない場合は、ミニマリストとは言えない。

ミニマリストは単純に所有する物の数が少ないというだけではなく、他の大切な要素が中心にある。
それは『考え方』。
大量にあった持ち物が、最低限の持ち物に減っていく、そこに至るプロセスを経験する事で生まれる『考え方』。
一つ一つの物を、必要なのか?不必要なのか?そう向き合って、残すのか、手放すのかの判断力。
そして、実際に手放す行動。

自分で判断する『考え方』、そしてそれを実行する『行動力』が必要。

片方だけでは成立しない。

考える、判断するまでだったら、できる人は割と多い。
ただし、それを実行するのはかなり難しい。

自然災害で全てを失ってもミニマリストとは言えない。

失う痛み、未来方向への不安、恐怖、それらの自分の感情と向き合わなければならない。
その自分の中に生まれる、エネルギーを認識しなければならない。

ミニマリストには誰でもなれる

ミニマリストは、考え方の修正で、練習を繰り返せば誰にでもなれる。
ミニマルな生活は日々の積み重ねでもある。

自分自身と向き合う

整理整頓と同時に、自分自身という人間そのものに向き合う必要も出てくる。
人生とはなんなのか?
自分はどういう人間なのか?
自分は何が好きなのか?
自分は何がしたいのか?

そんな事に向き合う事になる。

何かしらの判断基準が無ければ、決断はできない。
ミニマリストへ至る道は、人それぞれ違う。
何が必要で、何が不要なのか。
それを確立するためには、自分と向き合わなければならない。

特にミニマリストは最低限のラインを目指している。
現代社会に生きる人間の必要なもの、それを考えなければならない。
技術は日々進化して、新しい製品が次々と生まれる。
それらを把握して、最低限必要な所有物を見つけ出す。
生活に必要なものは時代によって全く違う。
戦後と現代社会では必要なものは全く違っている。

物がすぐ入手できる時代で、持たなくてもいい物が増えてきているのは事実。
特にコンビニは24時間営業だし、基本的にコンビニに売っているものは所有しなくてもなんとかなる。
細かなブランドの違いや、価格差はあるが、ほとんど気にするようなレベルではなくなっている。
ネットショップを利用すれば、ほとんどの物が簡単に手に入る。

ミニマリストは一生追求するものでは無い

ミニマリストは所有の限界点を目指している。
罰ゲームなんかじゃないし、そんな究極な状態で一生過ごす必要はない。

ミニマリストは人生の中の通過点と考えるべきだ。
そして誰もが一度は、ミニマリストを経験するべきだと思う。

ミニマリストを通過し、また普通の生活に戻り、また必要になればミニマストになる。
それが自然でもある。

何度も言うが、ミニマリストの目的は物を減らすことではない。
合理的な考え方を身につける事。
真剣に自分の人生に向き合って、何が必要なのか、何が要らないのかを考えること。
物だけじゃなく、行動、考え方。
それが身についていけば、最終的にはミニマリストも捨ててしまっていい。

時代や環境によって、判断基準を再構築するために、ミニマリストに戻るときは必ずくる。

ミリマリストを捨てる

最終的にはミニマリストは捨てて、ある程度物を持つべき。
ただし、必要以上に持つ必要は無い。
ミニマリストは一生かけて、真面目に取り組む必要は無い。
ミニマリストは通過地点であり、
物を減らして、リセット。

ミニマリストから、自分の色を持ってシンプリストへと変化。
減らした上で、自分と向き合って、何が自分なのか分かったら、自分に必要な物がわかったら、その自分に合う必要な物だけを持つ。

それはたくさんの物になっても構わない。
その頃には、もう何が必要か不必要なのか分かっている。
本当に不必要な物には手を出さなくなっている。

ミニマリストは思考の拘束ではない。
あくまで考え方はシンプルに。
そして自由に。

人として幸せになるためのミニマリスト

自分を変えたい、幸せになりたいと考えているのなら、ミニマリストという、自分と向き合う作業が必要。

思ったほど人は自分の事を知らない。

ミニマリストはまずは所有物の整理、仕分けから始まるが、やっているうちに気づくはず。
「物もそうだけど、考え方も同じなんじゃね?」
物を減らすことが目的ではなくて、自分と向き合い要らないこだわり、意地、プライドを捨てて、思考を整えることが目的なんだって。
ミニマリスト思考の対象は、物から始まって思考へと移っていく。

ミニマリストを目指す事で、人は実際には判断能力を磨いている。

だから、ミニマリストになるための物を減らす判断、理由、それらの事は自分で考えなければならない。
他人に片づけてもらっても意味はない。
他人に判断を任せるということは、その判断力を整える練習のチャンスを失ってしまう事でもある。

一つ一つの物を判断する際には、取捨選択の理由をしっかり認識する必要がある。

人生には色々なステージがある。
自分の周りの環境や頭の中と連動して、持つべき物の数は変わる。
家さえ捨てて、車中泊生活やアドレスホッパーになってもいいし、一度はなるべきなんだと思う。
極端な状態を経験してみるべきなんだと思う。

多種多様な経験の中で磨かれていく、人としての判断力。
そして、痛み、不安、恐怖に負けない行動力。

そういう、行動ができる人が最終的には豊かな人生にたどり着く。
結局お金じゃ無く、経験したことが、人生なんだから。

自分の人生の中の僅かなサンプリング数の中で確認した事だから確かな確証は無いのだけど、人は必ず最終的には死んでしまうらしい。
多分、これは真実なんだと思う。
日本人であれば、最終的には死んで焼かれて灰になる。
何も残らない。

あなたが所有している物が、あなたのスタイルの全てです

デザイナーとしての意見ですが、今所有している物があなたを表す物です。
ガラクタやイマイチな物に囲まれていませんか?
そのスタイルで満足ですか?
恥ずかしくはないですか?

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